茨木市北部の見山地域、清溪地域に伝わる「浄瑠璃音頭」。
そのひとつが浄瑠璃の「太功記十段目尼崎の段」から採られていることがわかりました。 
この有名な「太功記十段目」のなかで、若い許婚が初出陣であたら命を落とす悲物語と、茨木の村のとある恋人たちの恋物語を撚り合わせ、茨木音頭が歌いつがれる村祭(踊り)を舞台にした新内曲を創作しました。夏の祭らしく、躍動的な鳴物とともにお聞きいただきます。
また、第二次世界大戦下の昭和２０年７月９日には茨木市の小学校が戦闘機による銃撃を受けて、児童の２名の命が奪われました。かけがえのない命の大切さと愛をこの新曲の中、新内節で謳い上げます。

出演

語り・三味線：新内志賀（重森三果）

京都市生まれ。幼少期より江戸浄瑠璃新内節を研進派初代家元・新内志賀大掾及び新派家元・富士松菊三郎に師事。小唄を里園派宗家・里園志寿栄及び里園志寿華に師事。2012年研進派家元、並びに新内志賀の襲名を果たし、現在は一門の指導・育成に献身している。本名の重森三果名義では、さまざまな文学をもとに脚色した作品や自ら書き下ろした楽曲を、新しい試みをもって精力的に発表している。また数多くの映画・テレビ等に於いて邦楽指導、演奏出演するなど多岐にわたって活動をしている。2014年文化庁芸術祭音楽部門優秀賞受賞。

ゲスト：滝本ひろ子(篠笛・鳴物)

長年、和太鼓とのセッションをするなかで、ノリのあるグルーブ感や一筋光る笛の音色を追求する。そこからさまざまな音楽やARTとのコラボレーションにも挑む。海外公演も多数行う。現在は、フリーの横笛奏者として、こころやわらぐメロディ、篠笛で花鳥風月をうたうオリジナルな世界を表現。また京都を拠点に寺社での奉納演奏、時代劇の音楽指導や出演での制作協力を行う。

主催
（公財）茨木市文化振興財団　TEL 072-625-3055

制作協力
(株)アクティブケイ

後援
茨木商工会議所　茨木市観光協会　茨木市