古典は義太夫でも良く知られた江戸時代の大阪の話、そして新作では明治時代の大阪で、上方新内と上方舞、芸に生きるふたりの女の物語を、実際に新内に上方唄と舞を織り込んでお送りいたします。お楽しみに!
チケットは完売いたしました。ありがとうございました。
なお、当日券の販売はございません。ご了承のほどお願い申しあげます。
会 場 | 茨木市市民総合センター(クリエイトセンター)3F・304号室 |
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チケット 購入・予約 |
チケット料金 全席自由 1,500円 ※茨木市観光協会、茨木市勤労者互助会、OSAKAメセナカード各会員は10%引き(割引は本人のみ。この取り扱いは財団窓口のみ。) 発売日:12月14日(金)
発売初日はインターネット及び電話の予約受付のみです。 |
お問い合わせ | (公財)茨木市文化振興財団 TEL 072-625-3055 |
三味線と語り:新内志賀
京都市生まれ。幼少期から江戸浄瑠璃新内節を研進派初代家元・新内志賀大掾及び新派家元・富士松菊三郎に師事。小唄を里園派宗家・里園志寿栄及び里園志寿華に師事。2012年研進派家元、並びに新内志賀の襲名を果たし、現在は一門の指導・育成に献身している。本名の重森三果名義では、さまざまな文学をもとに脚色した作品や自ら書き下ろした楽曲を、新しい試みをもって精力的に発表している。また数多くの映画・テレビ等において邦楽指導、演奏出演するなど多岐にわたって活動をしている。2014年文化庁芸術祭音楽部門優秀賞受賞。
三味線(上調子):新内志賀桜
4歳から新内志賀に師事。2017年、東京藝術大学(長唄三味線専攻)卒業。現在、京都市立芸術大学(日本伝統音楽研究専攻)修士課程在学中。長唄を稀音家温子、東音新井康子に師事。
◆ゲスト
上方舞:吉村なを
2006年上方舞吉村流師範吉村昂扇に入門し、2009年に名取。2012年なにわ芸術祭「新進舞踊家競演会」で新人賞、大阪府知事賞、大阪市長賞を受賞。2014年に師範免状を取得。公演活動のほか、京都市内の自身の稽古場及びカルチャーセンター等で上方舞の指導と普及に務めている。上方舞以前には、インドネシアの中部ジャワ・ジョグジャカルタ王宮とその周辺に古くから伝わる宮廷舞踊を研鑽。
笛:森 美和子
1995年から演奏活動を始める。ソロ演奏を基盤に音楽家や舞手、衣裳デザイナー、美術家などと共に公演を行う。また京都、大阪を中心に篠笛教室を開いている。 民俗芸能”京都鬼剣舞”笛方。能楽の笛を一噌幸弘に師事。奄美民謡を上村藤枝に師事。日本民謡を藤田周次郎に師事。伝統芸能から学ぶ一方で、野口裕之主宰・身体教育研究所の稽古会に於いて、日本古来の身体観と身体技法を学ぶ。 二人の笛奏者による演奏会『風の彩 二管の綾』、アイルランドの弦楽器〈ブズーキ〉と篠笛とのユニット”歩組”(ふくみ)、女性三人の和楽ユニット”やしょめ”などで活動中である。
古典・新内「三勝半七 千日寺名残鐘(さんかつはんひち せんにちでらなごりのかね)」
■あらすじ
大和五条(奈良)の生まれ、茜屋という酒屋の跡取り息子・半七(はんひち)は商用に出かけた大坂で長町の踊り子 ( 女舞々の芸人 ) の美濃屋・三勝(さんかつ)と恋仲になり、お通(つう)という子どもまでもうけます。が、半七にはお園(その)という許嫁がいるため、三勝を迎えることができません。自暴自棄になって放蕩する半七。夫・半七が振り向いてくれず悲しみのあまり病身となったお園。半七の母は、密かに大坂の三勝を訪れ、縁を切ってくれと頼むのでした。 義太夫から新内に移した「段もの」といわれる作品で、初世鶴賀若狭掾(しょせいつるがわかさのじょう)・作。文楽では「艶容女舞衣(あですがたおんなまいぎぬ)」という作品で、「今頃は半七さん どこにどうしてござろうぞ」とお園のいじらしいクドキが有名ですが、新内では、三勝と半七の母との愁嘆場に焦点が当てられています。
新作・新内「上方オマージュ」
■あらすじ
新作は明治時代の大阪を舞台に、浪花の四季折々の情景を描きながら、上方新内と上方舞、浄瑠璃と舞、ふたりの芸に生きる女が交錯する物語で、上方の言葉による書き下ろし作品です。 有名な「ぐち」「桐の雨」ほかの上方唄や舞を、新内の中に織り込んで紡ぎあげました。まさに上方へのオマージュ。上方への憧憬のひとときをお楽しみいただきます。 ほんの少し昔のお座敷は…生の声の響きと三味線の音色、そして艶やかな舞と笛、はんなりと酔(すい)な上方の物語の世界へ誘います。
(公財)茨木市文化振興財団 TEL 072-625-3055
茨木商工会議所 茨木市観光協会
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