プログラム

W.A.モーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》

出演

フィオルディリージ：岡田彩菜

ドラベッラ：鈴木彩華

デスピーナ：安江陽奈子

フェルランド：福西 仁

グリエルモ：池田真己

ドン・アルフォンソ：大西 凌

ナビゲーター：清原邦仁

ピアノ：須山由梨　

あらすじ

　〔第１幕〕
　18世紀末のナポリ。青年士官のグリエルモとフェルランドは、美しい姉妹フィオルディリージとドラベッラとそれぞれ婚約を交わしている。二人は哲学者のドン・アルフォンソにそそのかされて「女性の愛が永続的に信頼しうるかどうか」について賭けを行なうこととなり、二人はドン・アルフォンソの指示に従うことを約束する。
　姉妹がお互いの恋人を讃えているところにドン・アルフォンソが現れ、フェルランドとグリエルモが国王の命令で戦場に行くことになったと伝える。男性二人が現れ、別れを嘆き悲しむふりをし、船に乗って出発する。残された三人は航海の無事を祈る。姉妹が嘆きながら帰ってきて、事情を女中のデスピーナに話すと、彼女は「男は他にも沢山いるでしょ」と勧めるが姉妹は相手にしない。そこにドン・アルフォンソが現れ、自分の計画を手伝ってもらうため、お金にものを言わせてデスピーナを協力させる。そこへアルバニア人に変装したフェルランドとグリエルモが現れ、互いの恋人と逆の相手に熱烈にアプローチする。しかし、フィオルディリージは「恋人に貞節を誓っている」と男たちを拒否し、姉妹は立ち去る。二人の青年は賭けに勝ったと笑うが、ドン・アルフォンソはまだ終わっていないと、次の計画を進める。
　姉妹の前に現れたフェルランドとグリエルモは、絶望のあまり毒を飲んだふりをする。姉妹は驚き、変装した二人に同情しかかる。医者に変装したデスピーナが現れ、「磁気療法」を二人にほどこす。意識を取り戻した二人は姉妹にキスを迫り、混乱のうちに幕が閉じる。
〔第2幕〕
　デスピーナは姉妹に「気晴らし」することを勧め、姉妹のまんざらではない様子にドン・アルフォンソは園庭へ誘う。フェルランドとフィオルディリージが散歩に出かけ、残されたグリエルモがドラベッラを口説くと、ドラベッラは陥落してしまう。一方、フィオルディリージはフェルランドの求愛を拒絶するが、揺れ動く心に戸惑う。フェルランドとグリエルモは互いの首尾を報告し、フェルランドはドラベッラの心変わりにショックを受ける。しかし、ドン・アルフォンソはまだ続きがあると二人に告げる。
　苦悩するフィオルディリージに向かって、ドラベッラは恋の楽しさを陽気に語る。フィオルディリージは貞節を守るために恋人のいる戦場へ行こうと決意し軍服をまとう。しかし、そこに現れたフェルランドの激しい求愛のために、フィオルディリージもついに陥落する。
　賭けに勝ったドン・アルフォンソは、互いに認め合いそれぞれの恋人と結婚するよう提案し、「女はみなこうしたもの」と歌う。
　新しい二組のカップルの結婚式が行われているところに、突如軍隊の帰還が告げられる。変装した男性二人はもとの士官の姿に戻って姉妹の前に現れ、恋人の不貞を詰問する。姉妹は許しを乞い、ドン・アルフォンソの種明かしで四人はもとの鞘に収まり、理性を讃えて幕となる。

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