公演案内

映画 主催

優秀映画鑑賞推進事業

※終了しました

いばらきプレイバック映画祭

2026年01月06日 (火)2026年01月07日 (水)2026年01月08日 (木)2026年01月09日 (金)

①10:30
②15:00
各30分前開場

チケット取扱
  • インターネット
  • 電話
  • 窓口

鈴木清順と岡本喜八 昭和映画の二大鬼才の作品をフィルム上映

会 場 茨木市市民総合センター(クリエイトセンター)センターホール
チケット
購入・予約

全席自由

500円

※就学前のお子様はご遠慮ください。

発売日:11月6日(木)

発売初日はweb及び電話の予約受付のみです。
窓口での取り扱い(お支払い及びお引き取り)は翌日からです。
※当日のご精算もお受けします。
残席が無くなり次第、販売を終了します。予めご了承ください。

お問い合わせ (公財)茨木市文化振興財団 TEL 072-625-3055

 

1月6日(火) 10:30/15:00「悪太郎」

(1963年/鈴⽊清順/⽇活/白黒/シネマスコープ/モノラル/95分)
出演:山内賢、和泉雅子、田代みどり、小園蓉子、久里千春

悪太郎今東光の自伝的な同名小説が原作。悪太郎と異名をつけられるほどの素行不良学生・紺野東吾は、新たに受け入れられた兵庫県豊岡の中学校でも気ままに振舞い、喧嘩に恋に青春を謳歌するが、突如として厳しい現実を突きつけられる…。大正浪漫三部作など奇抜な映像表現で知られる鈴木清順監督だが、本作では同じく大正時代を背景にしつつ、山内賢演じる東吾の豪放磊落さと、初々しい恋心を清々しく情緒豊かに描いている。東吾が思いを寄せる女性・恵美子を演じるのは和泉雅子。和泉と山内は多くの作品で共演する一方、のちに歌手としてもデュエット曲「二人の銀座」が大ヒットした。美術は本作が最初の鈴木清順作品となった木村威夫。郡上八幡など各地のロケ撮影と、造りこまれたセットが白黒画面の中で融けあって、大正時代の地方都市の雰囲気を醸し出している。この後も鈴木清順と木村威夫は『けんかえれじい』や『ツィゴイネルワイゼン』などの名作を生み出していく。

www.omc.co.jp/film/outline/117.html

1月7日(水) 10:30/15:00「けんかえれじい」

1966年/鈴⽊清順/⽇活/白黒/シネマスコープ/モノラル/86分)
出演:⾼橋英樹、浅野順⼦、川津祐介

けんかえれじい昭和初期、岡山から会津若松に移り住んだ暴れ者の硬派学生が、喧嘩に明け暮れながらも成長してゆく様を活写したおおらかな青春映画。若き高橋英樹が主人公を熱演しているが、爽快なアクションや乾いたユーモアの中に、ふと恋愛感情を覚えた主人公を通して豊かな叙情性が表現されている。山本直純による硬軟のメリハリが効いた音楽も、主人公の揺れ動く心理を的確に表していると言えるだろう。監督の鈴木清順は、日活時代に低予算、短い撮影期間による娯楽作品の量産体制、いわゆる「プログラム・ピクチャー」の中で独特のシャープな作風を完成させ、解雇後はフリーの脚本や俳優としても幅広く活躍した。ラストシーン近くに、やがて2・26事件で処刑される国家主義者北一輝が登場し、戦争に突き進む日本の姿を暗示しているが、原作にはなかったこの設定は鈴木監督が発案したものだという。

www.omc.co.jp/film/outline/021.html

1月8日(木) 10:30/15:00「独立愚連隊」

(1959年/岡本喜八/東宝/白黒/シネマスコープ/モノラル/108分)
出演:佐藤允 雪村いづみ 中丸忠雄

独立愚連隊成瀬巳喜男、マキノ雅弘らに師事した岡本喜八は、デビュー作『結婚のすべて』(1958)で斬新な娯楽映画の旗手として注目され、翌年『独立愚連隊』を世に送る。太平洋戦争末期の北支戦線を舞台に、独立愚連隊と称する前線の哨隊で命を絶った弟の死に不審を抱いた元軍曹が、従軍記者に扮して部隊に潜入、事件の背後に潜む上官の不正を暴きだす。シナリオ作家協会賞を受賞した自作の脚本をもとに、西部劇のエッセンスをパロディとして活かしながら、日本映画の伝統には見られない活劇調の戦争映画を作り上げた。終戦時に予備士官学校に籍を置いていた岡本の戦争に対する屈折した思いが、アクション映画の意匠から滲み出てくる。バタ臭い魅力を放つ佐藤允を主役に、中丸忠雄、中谷一郎、ミッキー・カーチスら個性派俳優、鶴田浩二や三船敏郎が各々ユニークな役どころを演じ、痛快な娯楽作を盛り立てている。本作のヒットにより、「独立愚連隊」はシリーズ化され、その後、岡本は大作『日本のいちばん長い日』(1967)を手がけることになる。

www.omc.co.jp/film/outline/023.html

1月9日(金) 10:30/15:00「日本のいちばん長い日」

(1967年/岡本喜八/東宝/白黒/シネマスコープ/モノラル/157分)
出演:三船敏郎 笠智衆 松本幸四郎

日本のいちばん長い日1945(昭和20)年8月14日正午、御前会議によるポツダム宣言受諾の決定から、翌日正午の天皇による玉音放送にいたるまでの一日を描き、「大宅壮一編」として出版された半藤一利のノンフィクションを原作に、東宝がその前身となる写真化学研究所(P.C.L.)のスタジオ建設から35周年を記念する作品として映画化。橋本忍の脚本を得て、岡本喜八監督が日本映画界を代表する男優陣総出演ともいえるキャストを、メリハリのある演出でさばき、日本映画史に一ページを画する大作に仕上げた。天皇による詔勅の文面が決定されるまでの前半は、陸相と海相とのやりとりに見られる緊迫した言葉のドラマを軸に展開され、後半は一転、終戦を阻止しようとする陸軍青年将校らによるクーデター計画を中心に、厚木航空隊、横浜警備隊の動きを絡ませながら、怒涛のようなテンポによる活劇が繰り広げられる。天皇が詔勅を録音するシーンと厚木基地での出撃場面のカットバックなど、戦中派である岡本のやるせない思いが細部にまでしみわたり、先の見えない国難に戸惑う者たちの心情が観る者の胸に迫ってくる。本作の成功により、東宝は以後6年間に亘り、「8.15シリーズ」と称した戦争映画を連作、岡本も1971年に再び大作『激動の昭和史 沖縄決戦』を手がけている。「キネマ旬報」ベストテン第3位。

www.omc.co.jp/film/outline/024.html


主催
(公財)茨木市文化振興財団 TEL 072-625-3055
国立映画アーカイブ

協力
株式会社オーエムシー

特別協力
文化庁
(一社)日本映画製作者連盟
全国興行生活衛生同業組合連合会
松竹株式会社
東宝株式会社
東映株式会社
株式会社 KADOKAWA

優秀映画鑑賞推進事業

後援
茨木商工会議所 茨木市観光協会

 

Scroll Up