展覧会
※終了しました
「ライフライン」
9月12日(金)~10月5日(日)、12:00~19:00
【休館日】9月16日(火)、17日(水)、24日(水)、29日(月)、30日(火)、10月1日(水)
会 場 |
茨木市福祉文化会館(オークシアター)
〒567-0888 大阪府茨木市駅前4-7-55
|
チケット
購入・予約
|
入場無料
|
お問い合わせ |
(公財)茨木市文化振興財団 TEL 072-625-3055 |
[参加作家]
井澤茉梨絵
稲垣元則
今井祝雄
勝木有香
国谷隆志
田中真吾
中屋敷智生(現代美術-茨木特別展「Transfer」から継続参加)
松井智惠+O JUN(松井智惠はreal SOU #15「野原の上で」から継続参加)
[企画]
福元崇志(国立国際美術館)
茨木市福祉文化会館の命脈が、いま、尽きようとしている。シアターあり、ギャラリーあり、会議室あり、さらには市の水道部や社会福祉協議会まで併設されたそれは、日本にいくつもある総合的な文化施設の一つだ。ご多分にもれず、ここ福祉文化会館もまた、さまざまな機能を備えているから「多目的」、しかしだからこそ何をするにも中途半端で「無目的」、などと揶揄されていたのかもしれない。
では、こうした総合への志向はとっとと捨てて、専門分化をひたすらに推し進めるべきか。答えは否、であってほしいし、あるべきだろう。劇場やコンサートホールや美術館など、ある目的に奉仕する施設が重要なのは間違いないが、それはまた特定のジャンル、特定の媒体に閉じることにもなりえる。
重要なのは、ただ繋げたり分けたりと、白黒はっきりつけることではなく、むしろ繋ぎつつ分け、分けつつ繋ぐという、どっちつかずな状態に居心地悪くとどまり続けることではないか。そもそもひとは、言葉を発した瞬間、あるいは一本の線を引くことによって、つねにすでに何かと何かを分けている。だが、取り返しのつかない「線引き」なんて、きっとないにちがいない。
本展覧会では、主に関西を拠点に活動する美術家たちの、仕切っては仕切りなおすいくつかの実践に光を当ててみよう。提示される作品は絵画、彫刻、素描、映像、インスタレーションと様々だが、曖昧な中間領域にアプローチしようとする姿勢は共有されているはずだ。
あちらとこちらを分かつ一本の線は、同時にまた、別の何かと何かを繋ぐ線でもありえる。複雑に絡み合い、もつれあうネットワークの全体が、私たちの生活を下支えする、ライフラインとなるように。何らかの枠を仮構しつつ、それを壊して別様に仕立て直すというその表裏一体は、「総合」のるつぼのなかでこそ顕在化するだろう。
イベント
ギャラリートーク
企画者・福元崇志による展示解説※詳細はインスタグラムで告知
①9月13日(土)15:00~16:30
②9月20日(土)15:00~16:30
福祉文化会館1階集合 参加無料 予約不要
主催
(公財)茨木市文化振興財団 072-625-3055
後援
茨木商工会議所 茨木市観光協会