公演案内

※終了しました

川口洋子個展

小さくて大きい 一つずつ

2023年02月23日 (木・祝) 〜 2023年03月05日 (日) 開演

10:30~19:00
(金・土)10:30~20:00

川口洋子の表現はさまざまなメディアに及びます。 絵画作品や椅子や日用品を使った立体的な作品や、 生活環境や音楽をモチーフにした映像作品 など。しかし常にそれらの作品は、絵画から繋がる表現だと彼女は言います。 立体的な作品や映像の作品も、絵画との距離をはかり、引っ張り合う関係を保ちます。 彼女は芸術表現と生活の中で起こる感覚の機微との間の往復や混成というテーマをもち、 多様なメディアやマテリアルを用いた表現も、絵画からはじまる仕事と捉えます。
今回、公共施設の元喫茶店のスペースを展示場所として使用し、ホワイトキューブのような既存の展示空間ではない環境でのインスタレーションは、作品のみならず空間も取り込みながら、さらなる絵画の延長の可能性を探り、より日常と積極的に関わる試みとなります。

会 場

茨木市市民総合センター(クリエイトセンター)・1F喫茶・食堂

チケット
購入・予約

会期中無休

入場無料

 

お問い合わせ (公財)茨木市文化振興財団 TEL 072-625-3055

今回の会場であるクリエイトセンターの喫茶店だった場所で、絵を描いた帰り道、雨が降っていました。 自宅の最寄駅で電車を降りると雨 が強くなっていて、画材の荷物と絵を持っていたので家族に迎えを頼みました。待っている間、なんとなく植込みのツツジに目をやると、雨粒の当たった葉が順番に揺れていました。その様子に心が動いていることに気が付き、撮影することにしました。 映像を撮り終え、迎え に来てくれた家族に荷物を持ってもらい、 絵を抱えながら傘をさして帰りました。ふと前を歩く家族を見た時、その動きやリズムに安心を覚えました。 すると、さっき撮った葉が雨に当たって揺れる様子に、 聴こえない言葉や音の様なものを感じとっていたことに心が向きました。 言葉や音の様に感じる “つながり” は、 当たり前に思えて見過ごしてしまいそうな、雨やツツジの葉の形や私がこの場所にいることなどを含めたあらゆるところに、ずっと今も流れ続けているのだと感じます。それに気付くことが出来た時のものやことを作品にしたり、作品を作る中でそれに出会ったりすることで少しずつ知りたいと思っています。 
雨の中運んだ絵は、濡れて少し様子が変わってしまいました。それをどうしたら良いのかまだよくわかっていません。この展示が始まるまでに起こること、会期中やその後に出会うことの一つずつと出来るだけ向き合いたいと思っています。(川口洋子)

プロフィール

川口洋子

1990年、大阪府生まれ。2012年、京都嵯峨芸術大学短期大学部専攻科美術専攻洋画コース卒業。 2013年、同大学附属芸術文化研究所研究科を修了。 2009年、京都嵯峨芸術大学アートプレイスU2 (京都) にて初個展を開催。 以降、 ギャラリー301due (神戸)、 Oギャラリー eyes (大阪)、 0 ギャラリー (東京)、ギャラリーAO (神戸)にて個展を開催。 主なグループ展に、 2012年、 Tourbillon 10 (0 ギャラリー eyes / 大阪)。 2014年、流れる風景 (2kw ギャラリー/ 大阪)。2015年、LA VOZ 21st EXHIBITION (京都市美術館別館/京都)。 2017年、sol nu 一つの黎明 この風の生まれたところ (嵯峨美術大学アートスペース嵯峨/京都)。 2019年、COVER IV (CAS / 大阪)、 ONLY CONNECT OSAKA (クリエイティブセンター大阪/大阪)。 2021年、 茨木映像芸術祭 上映展覧会 (茨木映像芸術祭特設会場 / 大阪)。 2022年、 Standard Japan Edition 2022 (Oギャラリー eyes / 大阪)、第49回現代美術- 茨木 2022 公募部門 (茨木市立生涯学習センター / 大阪) 等に出品。
https://yoko0kawaguchi.wixsite.com/yokokawaguchi/

トークイベント

川口洋子 × 長谷川新 (インディペンデントキュレーター)
2023年2月25日 (土) 15時~
参加無料 定員15名

トークイベントアーカイブ

長谷川 新
1988 年生まれ。主な企画に 「クロニクル、クロニ クル!」 (2016-17年)、「不純物と免疫」 (2017-18 年)、「STAYTUNE/D」 (2019年)、 「グランリバース」 (2019年) 「約束の凝集」 (2020-21 年)など。 国立民族学博物館共同研究員。 PARADISE AIR ゲストキュレーター。 相談所 SNZ。Tokyo Art Beatにて「イザナギと呼ばれた時代の美術」を連載中。


主催
茨木市
(公財)茨木市文化振興財団 072-625-3055

 後援
茨木商工会議所 茨木市観光協会 

協力
One Art Project

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